![]() | 復活するはわれにあり 山田 正紀 双葉社 2013-04-17 Amazonで詳しく見る |
腫瘍のため両下肢が麻痺し、腕までも感覚を失いつつある権藤は、ある男の身代わりとして豪華客船に乗り込むが、ハイジャックされてしまい…ハンディキャップト・ハードボイルド。
語り手の権藤がどうも好きになれず(性差のせいかもしれないが、彼の過剰なグエンやスワンへの思い入れに共感できない)、今一つ乗りきれないまま読み終えてしまった。
だが、著者後書きを読んでビックリ、入院し自らが車椅子上の人となっていたとは!ハイテク車椅子への着想には、著者の体験が存在していたのかと驚愕した。
もはやスーパーマンともいえる感覚描写は良かっただけに、都合良さを感じさせる展開が残念でならない。