Image may be NSFW. Clik here to view. ![]() | 怪談実話 顳顬(こめかみ)草紙 歪み (幽ブックス)Image may be NSFW. Clik here to view. ![]() 平山夢明 メディアファクトリー 2013-01-18 Amazonで詳しく見る |
奇談の帝王がおくる、戦慄の書。とにかく奇妙な話が盛りだくさん。
私的お気に入りは、ありありと光景が目に浮かぶような「たき火」、せつない「チコ」、奇怪極まる「魚」、綺麗なオチがつく「溝」、現実と不気味な夢が奇怪に入り交じる「妄夢」。
「イトマルの夢」これも夢が重要な話で、なんともいえない不可思議な余韻が残る。
「柱毛」奇妙にホッコリ良いお話。
「腕の魂」真相が果てしなく気味悪い!「十五の春」迷惑な怪異だが、結果的には良かった…のか?!
「いつかわかる」もやもやと不安が暗雲のように広がってゆく。
「デザイン」摩訶不思議にして、儚く美しい。
p.s.かつての「新耳袋」もそうだったのだが、小口に色ついてるのは辛いなあ。『お口で溶けて手で溶けない』エムアンドエムズが余裕で手で溶けるからさ、読んでると手が血まみれモドキになるのよ。
メタル色の金色なら、手のひら金箔でユリ・ゲラー気分になってよいのじゃないかしら。