![]() | アニメ化企画進行中(腐)!? (講談社ラノベ文庫) 我道 カケユ 白羽 奈尾 講談社 2012-06-01 Amazonで詳しく見る |
以前、勇者をしていた主人公リックは、美貌の真生徒会長(自称)トーハに見初められ、無理やり彼女の奴隷にされる。それでもタヌキ系幼女(…に見えるが、性別は秘密らしい)キューちゃんやエロ耳年増両刀ボクっ娘の忍、厨二病の美少女・黒紅羽ことはなこ達に囲まれているからなんだか幸せ??日常系言葉攻めメタライトノベル。
西尾維新もかくやというくらい、メタ発言出まくり。登場人物がここは何巻何ページだの、何行目だの言いまくるので、そういうのが受け付けられない人にはダメだろう。ラノベのシンボル的なものをどっちゃり放り込んで煮込んでみました!系のお話で、物語の軸となるものがなく、最初はとっつきにくくて読むのに苦労した(文章が読みにくいわけではない。単に、作中世界に入り込めなかったということ)。各キャラがつかめてからは、配役通りの進行を淡々と読むことができた。
サプライズはあまりなく、いろんなタイプのヒロイン可愛いって感じの作品かな…正当派ヒロインは一人もおらず、みな(どっかで見たような)一癖あるヒロインばかりなので、好き嫌いが分かれそう。
正直、先行作の平坂読「僕は友達が少ない」が濃厚に頭をよぎってしまった。お金持ちで学園の跡取りの金髪お嬢様トーハ=星奈、エロ担当忍=理科、邪気眼中二病キャラはなこ=小鳩、みたいなね。忍のエロ発言は刈野ミカタ「ちがたり。」のアノ人の方が近いかな。腐成分がないから。amazonレビューを見ると「生徒会の一存」にも近いようだが、そちらは未読なので私には比較できない。
ヒロインのうち、背景を掘り下げられたのが厨のはなこだけで、実際主人公はこの子と密着することが多いので、はなこに一番好感が持てた。キャラの強調手段なんだろうけど、トーハがいちいちカタカナ混じりでしゃべるのは、どうも好きになれなかった。
続刊以降で、主人公の過去がホントウなのかモウソウなのか明らかになると良いね。
p.s.アレなファンよりアンチっていう作中の某発言が深いわ~。