![]() | 現代百物語因ル話 (竹書房恐怖文庫) 西浦和也 竹書房 2012-12-27 Amazonで詳しく見る |
著者久々の百物語シリーズ(実際は九十九話ぶん収録)。
とはいえ、一つの話を二つ以上に割っているものもあるので、正味の話数はもっと少ないのかも。気持ち、ツアコンの話が多めな印象を持った。
私のお気に入りを下記に。
「零 ヨルハナシ」震災関連の話であり、温かな気持ちになれる。
「第二十九話 大漁旗」ビジュアルがユニークなお話。
「第三十話 床の間」異類との交流にほのぼの。
「第七十話 コテ一ジに棲むもの」二者二様の見えざまに痺れる(熱膨張でお鉢が割れることは、ままある)。
「第九十二―九十四話 島の旅館 その一―三」子供が見た二人の正体は…?
わかってるなら先に客に言っておけよ!とも思うが、ひんやり恐ろしい話だ。
追伸:少し不思議な誤植があったりとか、同ページの重複があったりなど、まさに怪奇。