![]() | 禁断の魔術 ガリレオ8 東野 圭吾 文藝春秋 2012-10-13 Amazonで詳しく見る |
大学で物理学を研究している湯川と、捜査一課の刑事・草薙コンビの推理短編集。
飾り気はないが、必要十分に端正な文章でさくさく進むのが快い。ガリレオ・シリーズは長編よりも短編の方が好きだな、ネタの玉手箱みたいで。
どんな謎にも、どうせチートな科学的説明がつくんでしょ~と思いつつ読んでも、やはりサプライズがあるし、ほどよく人情物語もある。さすがはベテランの筆である…巧い。
しかし、ラストの長編はちょっと…どうしてこんな、胸糞悪い結末にしたんだろうか。なんだか読後もやもやしてしまった。