![]() | 夢違 恩田 陸 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-11-12 Amazonで詳しく見る |
他人の夢を映像化できるようになった世界で、夢判断を生業とする浩章は、死んだはずの憧れていた女を見る…。
独特な雰囲気が酔わせるものの、謎が残るラストを余韻ととるか不満に思うかで評価が分かれそう。私はどちらかと言えば後者で、な○●烏だったのかとか、神隠しはナニモノの仕業だったんだとか、途中から妻(美里)消えちゃったねとか、美里とは何だったのかとか(これなら、結衣子愛しさに独身を続けてた設定の方が良かったんじゃ…)などと考えこんでしまった。
p.s.同著者の「月の裏側」が好きな人なら、本書も気に入ると思う。
月の裏側 (幻冬舎文庫)/恩田 陸

新しい世界がクルー的な物語だと、私は外園昌也「ワイズマン」の方が好きかな(1994年刊のマンガ、現在は入手困難)。あれも主人公の男がファム・ファタルに異世界に導かれていく話だけど、あふれる奇想がイイ。
ワイズマン 1 (アフタヌーンKC)
