![]() | 君死にたもう流星群 (MF文庫J) 松山 剛 珈琲貴族 KADOKAWA 2018-05-25 Amazonで詳しく見る |
世界を襲った美しい流星群。その日、たった一人の死者となった少女は、かけがえのない人だった…運命を変えるファンタジー!
数年前、文学フリマのサークルにて初めてお会いした松山先生は、穏やかで優しい方だった。だが、松山先生の小説はヒロインや主人公が容赦なく残酷な運命に巻き込まれ、手に汗握る展開になることが多い。
もちろん、物語の終わりには作者の温かなハートを感じることができるのだが、そこまでのストーリーは《もうやめて、主人公のライフはゼロよ!》と身悶えてしまうくらいドラマティックなのである。
本作もまた、いきなり主人公が深い絶望に突き落とされる(出だしはラノベらしからぬ重さと暗さ。のんだくれ青年主人公はラノベとしては珍しいかもしれない☆)。しかし、読者は本書を読み終えるとき、主人公の、祈りにも似た純粋な想いに心打たれることだろう。
まだ物語は始まったばかり。深まる謎は続刊が待たれるところ、早く続きが読みたい!
(☆)清純派マジメ妹、年増お姉さん、ヤンキー巨乳、引きこもり正統派天才ヒロインとラノベには欠かせない魅力的な女性がいっぱい出てくるよ。