![]() | 拝み屋異聞 うつろい百物語 (イカロスのこわい本) 郷内 心瞳 イカロス出版 2017-06-26 Amazonで詳しく見る |
四季とともにうつろう怪異を百話そろえた百物語。一話の中に複数の怪異があるため、実質100話をこえている。
思わず見てみたくなる「第七話 花どくろ」、我慢強さに涙の「第十話 白いうなぎ」、可愛いと思ったら牙をむく「第十七話 墓人形」、こんなの見たら卒倒するよね「第五十話 盆提灯」が好みだった。
「第五十八話 創造の家」は拝み屋さんならではの怪異。他に類の無い話で、その後が気になってしまった。
また、最終話に連なる連作は通り魔的に誰しもが遭遇し得る怪異であり、とてもおぞましかった。
幾つかの女性が酷い目に遭う話は胸糞だったが、この最終話で溜飲が下がったように思う。