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畠中恵「おおあたり」

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おおあたりおおあたり
畠中 恵

新潮社 2016-07-22

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 病弱若だんなと妖怪たちがおりなす、ゆるミステリー「しゃばけ」シリーズ第…たぶん15弾!

 

 おお、もう15冊になるのか…ちゃんと全部読んだっけなぁ?記憶がアヤシイ。

 あいかわらず妖怪のみんなは優しいし、若だんなは果てしなくイイコだし栄吉の饅頭は不味いしで、世はなべてこともなし。

 

 表題作は、栄吉がついにヒット商品を生み出すことに…!しかし甘味ではない…とことんスイーツのセンスがない男、それが栄吉…。

 貧乏神の金次がカッコイイ。

 

「長崎屋の怪談」納涼に場久が語った怪談にそっくりな出来事が起こり始めて?!

 かつて、若だんながこんなに危うかったことがあろうか(…って、思い返せばけっこうあったかな)。

 

「はてはて」金次クローズアップ!そしてカワイイ。こんなに可愛い貧乏神なんて反則だろ!

 

「あいしょう」仁吉と佐助が初めて若だんなの守り役になったころの話。若だんな・一太郎がほんと甘やかされすぎ。イイコなんだけど…。

 

「暁を覚えず」薬の力を借りてでも、即効元気になりたい若だんな。

 鳴家の発言、『江戸お菓子めぐり』はウケた。まさか、鳴家が本気で読者を笑わせ殺しにくるとは思わなんだ。

 

 ちょっとヒヤっとしつつも、読後感はゆったりまったり、温泉にでも浸かったあとのよう。また、シリーズ新作を鶴首して待ちたい。

 


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