 | アイアムアヒーローinOSAKA (ビッグコミックススペシャル) 本田 優貴 小学館 2016-02-29 Amazonで詳しく見る |
ZQNに満ちた世界、大阪編スピンオフ。
女友達と旅行中のヒロインは、機内でZQN感染者に出くわしたり軽薄なイケメンに言い寄られたりと大ピンチ。バイクに乗った彼氏は彼女を助けられるのか？！ ゾンビちっくサスペンス。
この作品、amazonレビューでは不評である。それを見ずに買ってしまったわけだが…（だってレビューでネタバレあるとイヤじゃんね）レビューは妥当かな、と思わざるを得なかった。
んー、なんだろうこの消化不良感。関空が主な舞台とはいえ、大阪である意味もあまりないような。ZQNの設定だけ借りて、二時間テレビドラマ用に作ったお話っぽい、浅さを感じてしまった。
別に、世界は終わるだが俺たちは間に合った的な、彼氏と彼女のラブストーリーに焦点を当ててくれてたら、好き嫌いは分かれるだろうがラブストーリーとして成立したと思うのね。
でも、彼氏は赤ん坊を拾う。まあ、断るべくもなく死にかけた親から託されたのだけど。こっからの世界、赤ん坊（赤の他人の）抱えて、彼氏と彼女はどうすんの？
どうもなりはしないでしょ？
本編がバリバリの劇画なものだから、それを期待してしまったせいで、この漫画家さんの劇画っぽいけどちょっとライトで王道漫画ちっくな画風に違和感を覚えてしまったのかもしれない。
逆に、「アイアムアヒーロー」を未読でこの作品を読んだ、「東京闇虫」（☆）ファンの読者が本作にどのような感想を抱くのかを知りたく思った。
（☆）私は未読、メディアミックス化された有名作だし、機会があったら読んでみたい。