![]() | こそだてゆうれい―日本の民話えほん さねとう あきら いのうえ ようすけ 教育画劇 1996-07 Amazonで詳しく見る |
いかにも昔話らしい、あたたかなタッチの絵に魅せられる。
内容は現代からすると、飴なんて誤嚥が怖い…と思うが、死してなお子を想う母の愛がこれほどストレートに綴られた物語も、そうそうないだろう。
![]() | 雪女 (日本の童話名作選シリーズ) 小泉 八雲 伊勢 英子 偕成社 2000-01 Amazonで詳しく見る |
あやかしと人間との約束を破るのは、いつも人間の側な気がする。
よく知られた雪女の物語だが、この絵本は雪の表現がすごい。青み帯びたグレーのグラデーションから成る闇が、雪の純白をさらにひきたてている。
寂しいラストだが、非情なはずのあやかしに生じた情の味わいが大きな見どころだ。
こわい絵本・その1はこちら。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-12060805734.html