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平山夢明・ほか「FKB瞬殺怪談」

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瞬殺怪談 (竹書房文庫)瞬殺怪談 (竹書房文庫)
平山 夢明ほか

竹書房 2015-06-29


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 6月に発売されたこちらの本、なんと156話の超短編怪談がギッシリ。
 レジェンド怪談(再録)+新作書き下ろしから成る一冊なのだけど、やはりレジェンドものは印象が強く、昔の本の作品でも割と覚えていることに驚いた(この記憶力のイマイチな私が!)。

 お気に入りを列記してみると、掲載順に「だるま」「ついていい嘘」「かけっこ」「箱」「こたつ」「生還者」「挨拶」「うしろの正面」「疑問形」「糸穴」「警告」「名乗り」「溝手」「どんどん変に……」「挨拶」「怖い話」「相部屋」「新聞配達」「ポリポリ」「使用中」「消髪」「塩」「飛んだる」「疵痕」「一字」。

 世界がパッと裏返るような話や、陰鬱な後味残すもの、考えオチなどバリエーション豊かで、読者として非常に楽しめた。一話一話が短いので、怪談入門にも最適と思う。


 他人事のようなレビューだが、実は不肖わたくしも三話のみ参加している。せっかくなので裏話をちょこっとメモ。

「オーメン」日本に生息するムカデは最大でも30cmに満たないサイズのはずなのだが、彼女は「1メートルはあった」と言って譲らない。
「ずごごご」死体遺棄の犯人は逮捕済み。まだ記憶している人も多い事件なのでは。
「未確認歩行物体」字数に限りがあるため、「酒やお通しを一切口にしなかった」というくだりは省かせていただいた。

 本当にあった不思議な/こわい体験はまだまだ募集中ゆえ、アメーバメール等で私宛にお寄せいただけるとうれしい(採用の場合、薄謝有)。

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