 | ヴォイニッチホテル 3 (ヤングチャンピオン烈コミックス) 道満晴明 秋田書店 2015-05-20 Amazonで詳しく見る |
とある島のホテルでメイドをしているエレナは、本当は魔女。そんな彼女は長期宿泊客のタイゾウにホの字で…傑作ファンタジィついに完結！
傑作とか珠玉の名作なんて言葉は、売り文句で安易に多用されすぎているけど、本作に関してはキッチリあてはまる。
なんと素敵なストーリーだろう。複雑に張り巡らされた伏線が回収される過程は、至福の読書体験だ。これほど巧みな構成のエンタメは、日本では伊坂幸太郎か道満晴明かというところだろう。
・ディモナの素顔がまさか流行りの単（ry…とは！！
・ロボット刑事があんなに頼りになるとは。
・ハカセの恋、せつなすぎる。
・オイロケとアリスの願いがあんな形で叶うとは！！
・フトッチョ変わりすぎィィィ！
贅沢を言えば〈嘆きの母〉にも再会したかったが、一応消息はつかめたようだし、そこまで要求するのはヤボというものだろう。
一つ理解できなかったのは、間宮妹の行動。姉の仇→無茶な依頼をしてきた大本、ということなのか？その刃がエレナに向いたらと思うとヒヤヒヤだったので（エレナはなんともないだろうが、姉妹とも討たれるのは可哀想）、これで良かったけれど。
1・2巻の感想はこちら。
http://ameblo.jp/bookfed/entry-11528620812.html