 | 北の幽霊、南の怨霊 合田 一道 友成 純一 同朋舎 2001-08 Amazonで詳しく見る |
北海道と九州に伝わる心霊譚を、ご当地ゆかりの作家が書くというゼイタクな一冊。
北パートは正統派な、因果応報の幽霊話が多め。端正な語り口で、読みやすい。現代民話考にも類話があったな（もしかすると同一の話かも）。
南パートは日本史のおさらいも兼ねている感じ。私は歴史に疎いので（高校の頃、学校の方針でどういうわけか、理系の社会科は日本史を選択できなかったのだ）、初読のことも多く楽しめた。
p.s.しかし、新刊で買ってからずいぶん長く積読していたものよのう…ブックカバーをかけたまま、本棚の奥にしまってあっただけなのに、小口に謎のシミが多数飛んでいて悲しい。