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感想その1は↓こちら↓
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谷口雅彦「心霊カメラマンかく語りき」怪奇なものが写ってしまうご体質とのこと…すげぇ!この話には、あの『眼球遊園』(*)の怪作「大日本ノックアウトガール」撮影秘話が明かされていて興味深い。
「旭川のトンネルにて」肝試しのち、訪れる悲劇に奇妙な符号が…当事者の恐怖はいかばかりだろうか。不肖わたくしも「怪 異形夜話」にて肝試しのち悲劇の実話を書いたが、人から聞いただけのなのに書くのがすごく怖かった。あまりに激しく祟るので、もしかしたら、伝染するんじゃないかと思って…。
「部屋で見たもの」これ、超好き!ストンと落ちる、ラストがジグソーパズルのピースがぴたりハマるみたいで。
我妻俊樹「ナイフ」いい話と思いきや、感情の無いオートマータのようで怖くなる。
「弟」子供の頃は、この話もそうだが現実と異界の境が淡いように思う。
「中継」そうだよなぁ、見える人に聞くとみんな〈ラジオのチューニングみたいに…〉って言ってた。
「安い部屋」「ある工場」でも述べたが、憑依系の話に私は何とも言えない不安を覚える。
「花」アルコールと夜の花が醸し出す不気味な世界。
宇津呂鹿太郎「山小屋に棲む者」ベーシックな怪異には、確かな存在感がある。本編とは関係ないのだけれど、コーヒー飲みながらこの話を読んでいたとき、便器のビジュアルにびっくりしてか、カップを取り落して本が茶色く染まってしまった(涙
「ガン見」ガンつけの理由がわかるとき、ひんやりとする。
「身代わり」トラックの運チャンずるいw
「海水浴」電話の下りにぞっとした。
神野オキナ「まだ来る」初読の作家さんだったが、迫りくるモノの忌まわしさがじわじわと良かった。沖縄の習俗が描かれているのも興味深い。
(*)「超」怖い話 フィクションズ 平山夢明の眼球遊園 I~III DVD-BOX
