![]() | こいわすれ 畠中 恵 文藝春秋 2011-09-28 Amazonで詳しく見る |
名主の跡取り、高橋麻之助は人々の困りごとを解決していた…人情たっぷりの事時代物シリーズ、「まんまこと」「こいしり」に続く第三弾。
「おさかなばなし」置いてけ堀から声が聞こえる?金を奪われたとの話もあって…!?
ユーモラスな序盤からは予想もつかぬ欝展開にびっくり。
「お江戸の一番」互いにこぜりあう団体の裏にある思いを見抜いた麻之助は…。
ドタバタ騒動が楽しい。
「御身の名は」麻之助を呼び出す手紙の差出人はいったい?
お人好しな麻之助の戸惑いぶりがかわいらしい。
「おとこだて」謎の御武家に団子を食われた麻之助だが…。
策略の裏側にほっこり。
「鬼神のお告げ」宝くじの当たり番号を言い当てた男には、本当に神がついているのか?
事件より…事件より…うわあああああああ!!こんな可哀想なことになるなんて、どこがほっこりじゃあああ!!
「こいわすれ」失意の麻之助だが、人々は優しく見守り…。
うーん、ショッキングな展開。江戸時代は命がけであったというし、その方がリアリティは出るけれども、前半のほんわか気分からのギャップが半端ないぜ。
ゆるいからもういっかなー、などと思っていたが、麻之助から目が離せなくなってしまった…。