 | うちの妻ってどうでしょう?(6) (アクションコミックス) 福満 しげゆき 双葉社 2014-02-28 Amazonで詳しく見る |
強烈なコンプレックスやルサンチマンを見事エッセイコミックに昇華させる手腕で有名な作者だが、誰もがうらやむ可愛くて綺麗な奥さんに、息子が二人、その上家も買うだとぉ～～～なぁにぃー！やっちまったなー！ただのリア充ジャネェかー！！と思うわけなんだ。
いろいろ文句言ったどころでリア充の癖に…と思いつつ読んだというのに、これが面白い。一般社会からは確かに少しずれているのだろうけれど、作者の主張は実にまっとうで、極論であったとしても、その怒涛の理屈にアリかもと思わされてしまう。
そして、奥さんの可愛さがすごい。だいぶ絵柄的に丸々としてしまってはいるが、なんというか、存在そのものが可愛いのだ。作者は奥さんを本当に愛しているんだなと絵柄から思う。
家を買う過程もいろいろトラブルが出て来るが、漫画家ならではの豊かなビジュアルイメージ（杞憂ともいう）をブチ砕いていく、奥さんのおおらかさがとても魅力的である。
可愛くてしっかり者の奥さん…ああ、作者はなんて幸せ者なんだ！
嫉妬に狂ってしまいそうだが、面白いので続刊も読むつもりだ。